田辺三菱製薬が創製した日本オリジンの薬剤
田辺三菱製薬株式会社は、2018年3月1日、同社の台湾連結子会社である台田薬品が、2型糖尿病治療剤「カナグル錠100mg」の輸入販売を同国にて開始したと発表した。
「カナグル」は、田辺三菱製薬が創製した日本オリジンの薬剤。同社グループが販売を手がけるのは、日本に次いで2カ国目となる。
SGLT2を阻害し、血糖降下作用を発揮する
「カナグル」は、ナトリウム-グルコース共輸送体2(SGLT2)を阻害する薬剤。SGLT2は、腎臓の尿細管において糖の再吸収に関与するトランスポーター。このSGLT2を阻害することで同剤は、糖の再吸収抑制および過剰な糖の尿中への排泄をうながし、血糖降下作用を発揮する。
同剤の導出先である米国ヤンセン・ファーマシューティカルズ社は、「INVOKANA」として米国における承認を取得。また、欧州・カナダ・オーストラリアなど、世界の各国においても承認を取得している。また同剤は、国内外で実施された第3相臨床試験において、有効性と安全性が確認されている。
台湾における2型糖尿病患者の治療に貢献
台湾では近年、糖尿病患者が増加傾向にあるという。また、今後もその傾向は継続すると推定されている。1987年に設立された台田薬品は、これまでも「ヘルベッサー」「コンコール」「リバロ」などを販売し、生活習慣病領域の基盤を形成してきた経緯を持つ。
田辺三菱製薬は、「カナグル」の発売を機に、台湾における2型糖尿病患者の治療に貢献するとしている。
(画像は田辺三菱製薬の公式ホームページより)

2型糖尿病治療剤「カナグル」台湾における輸入販売開始に関するお知らせ - 田辺三菱製薬株式会社
https://www.mt-pharma.co.jp/