製造販売承認を取得
塩野義製薬株式会社(以下、塩野義製薬)は2月23日、抗インフルエンザウイルス薬「ゾフルーザTM錠10mg・20mg」(以下、ゾフルーザTM錠)が「A型又はB型インフルエンザウイルス感染症」を適応として、製造販売承認を取得したことを発表した。
ゾフルーザTM錠は、塩野義製薬が創製したキャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬。
これまでの治療薬とは異なる作用機序を持つ新規化合物のため、2015年10月に厚生労働省から、先駆け審査指定制度で対象品目に指定、2017年10月には製造販売承認申請を行っていた。
様々なインフルエンザウイルス増殖抑制効果
ゾフルーザTM錠は、成人、小児を問わずに1回の経口投与で治療が完治するため、患者にとって利便性が高い。
実施された臨床試験では、タミフル(R)と比較して、投与後翌日での抗ウイルス効果が高く、50%以上のウイルス力価の陰性化が認められたとしている。
このため、ウイルスの感染拡大についても一定の抑制効果が期待でき、薬剤による有害事象が有意に低いことから安全性についても評価されている。
また、非臨床試験において、鳥インフルエンザウイルスや既存のインフルエンザウイルス治療薬に耐性を持つ様々な亜型のA型インフルエンザウイルスに対してもウイルス増殖抑制効果が認められている。
塩野義製薬は、ゾフルーザTM錠がパンデミックへの備えにもなる重要な薬剤になるとしている。
(画像は塩野義製薬株式会社HPより)

塩野義製薬株式会社 プレスリリース
http://www.shionogi.co.jp/