CLAIM試験の結果として公表
そーせいグループ株式会社は、2018年2月22日、「ウルティブロブリーズヘラー」投与治療が、肺過膨張を伴う慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の心肺機能を改善したと発表した。
この発表は、同社と連携しているノバルティス社が、同剤を検証すべく実施したCLAIM試験の結果として公表したもの。ノバルティス社は、『Lancet Respiratory Medicine』においてこの結果を公表している。
気管支拡張の大幅な改善をもたらす
COPDは、全世界で約2億1000万人が罹患していると推定され、死亡原因の第4位にもなっている進行性疾患。息切れを引き起こすことで、患者の身体機能やQOLに壊滅的な影響を与える。多くの患者では、気管支閉塞による空気トラッ
ピングで生じる肺過膨張が見られ、心臓機能障害やCOPDの症状、特に息切れの悪化との関連がこれまでも指摘されていた。
「ウルティブロブリーズヘラー」は、1日1回投与の2剤配合気管支拡張薬。臨床試験では、現在標準治療として広く使用されている治療と比較して、気管支拡張の大幅な改善をもたらすことを示した。COPD成人患者における気管支拡張の維持療法については、EUにて承認を取得している。
新たな強みを示す結果
今回結果が公表されたCLAIM試験は、14日間の「ウルティブロブリーズヘラー」投与が肺過膨張のCOPD患者に与える影響を、プラセボと比較したもの。同剤はプラセボと比べて、患者の肺過膨張と心臓機能を大幅に改善。主要評価項目を達成している。
そーせいグループはこの結果について、「ウルティブロブリーズヘラー」の新たな強みを示すものであるとしている。
(画像はそーせいグループの公式ホームページより)

ウルティブロブリーズヘラー投与治療により肺過膨張を伴うCOPD罹患患者の心機能が改善 - そーせいグループ株式会社
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