世界初の治療薬として承認
アストラゼネカ株式会社は、2月20日、英国・アストラゼネカ本社が2月17日にヒトモノクローナル抗体デュルバルマブが切除不能のステージ3非小細胞肺がん(以下、NSCLC)の世界初の治療薬として米国食品医薬品局(FDA)から承認されたことを発表した。
デュルバルマブは、PD-L1に結合してPD-L1とCD80の相互作用を阻害する薬剤。プラチナ製剤を含む化学療法後病勢が進行、また、外科手術前後にプラチナ製剤を含む化学療法を受け、病勢が進行した局所進行、転移性尿路上皮がんの治療薬として迅速承認されている。
今回の承認は、プラチナ製剤を用いた根治的同時化学放射線療法後に病勢進行が認められたNSCLCの治療薬として取得。
実施された第3相臨床試験の良好な無憎悪生存期間のデータに基づいており、プラセボと対照した結果、11.2ヶ月延長したとしている。
新たな治療選択肢に
ステージ3のNSCLC患者はNSCLC全体の約3分の1を占めていると言われ、そのほとんどが切除不能であることが多い。そのため、その治療は、根治的化学放射線療法によって行われるが、予後不良であり、長期生存率は低いと言われている。
英国・アストラゼネカ本社は、これまで治療選択肢のなかったステージ3のNSCLC患者にとって新たな選択肢となるとしている。
(画像はアストラゼネカ株式会社HPより)

アストラゼネカ株式会社 プレスリリース
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