全米臨床腫瘍学会泌尿生殖器がんシンポジウムで発表
ヤンセンファーマ株式会社は、2018年2月13日、アビラテロン酢酸エステル「ザイティガ」が、内分泌療法未治療のハイリスクの予後因子を有する前立腺がんの日本人患者群において臨床的有効性を示したと発表した。
この発表は、米国ヤンセンリサーチ&ディベロップメント社(以下「ヤンセン社」)が、2月9日に2018年全米臨床腫瘍学会泌尿生殖器がんシンポジウムにて行った発表を抄訳したもの。
アンドロゲンの産生を阻害する作用を持つ
「ザイティガ」は、アンドロゲン合成酵素であるCYP17を選択的に阻害することで抗腫瘍効果を示す、CYP17阻害剤。精巣・副腎・腫瘍組織自体という、前立腺がんにとって重要な3つのアンドロゲン(前立腺がんの増殖を促進する)分泌源全てにおいて、アンドロゲンの産生を阻害する作用を持つ唯一の承認薬となっている。
同剤は現在、100か国以上において承認を取得しており、これまで世界中で290000人以上の男性に処方された実績を誇る。また日本国内においては、2014年7月に「去勢抵抗性前立腺がん」を適応とする承認を取得している。
全生存期間と無増悪生存期間を延長
今回ヤンセン社が発表したのは、「ザイティガ」の第3相ピボタル試験であるLATITUDE試験のサブグループ解析の結果。
同試験では、アンドロゲン除去療法(ADT)と「ザイティガ」および「プレドニゾン」の併用群を、ADTおよびプラセボ併用群と比較。「ザイティガ」併用群は、内分泌療法未治療のハイリスクの予後因子を有する前立腺がんの日本人患者において、全生存期間と無増悪生存期間を延長させ、良好な臨床的有効性を示したという。
(画像はヤンセンファーマ株式会社の公式ホームページより)

アビラテロン酢酸エステルは前立腺がんの日本人患者群においても臨床的有効性を示した - ヤンセンファーマ株式会社
http://www.janssen.com/japan/press-release/20180213