アステラス製薬とPfizer社がと共同で開発
アステラス製薬株式会社は、2018年2月6日、「エンザルタミド」第3相PROSPER試験の臨床データを2018年米国臨床腫瘍学会・泌尿生殖器がんシンポジウムにて発表することを明らかにした。
「エンザルタミド」は、アステラス製薬とPfizer社がと共同で開発・商業化を進めている経口アンドロゲン受容体阻害薬。PROSPER試験は、非転移性去勢抵抗性前立腺がん患者を対象として実施されている。
転移および死亡リスクを減少させた
去勢抵抗性前立腺がんは、テストステロンを去勢レベルまで下げても前立腺がんが進行する病態を指す。非転移性前立腺がんは、がんが身体の他の部位に転移していることを示すエビデンスが臨床的に発見されず、またPSAレベルが上昇している状態となる。非転移性前立腺がんでPSAレベルが急速に上昇する男性患者の多くに、転移性前立腺がんが生じる。
PROSPER試験は、米国・カナダ・欧州・南米・アジア太平洋地域の医療機関において、非転移性去勢抵抗性前立腺がん患者約1400名が組み入れて実施された国際共同無作為化プラセボ対照二重盲検試験。「エンザルタミド」は同試験において、アンドロゲン除去療法と併用投与することにより同疾患の転移および死亡リスクを減少させている。
日本では「イクスタンジカプセル 40mg」として販売
PROSPER試験で得られた結果を受けてアステラス製薬およびPfizer社は、米国食品医薬品局(FDA)と欧州医薬品庁(EMA)への「エンザルタミド」の追加承認を申請。FDAとEMAは現在、申請書の確認を完了し、申請が受理可能かを判断するための審査期間をそれぞれ設けている。
なお同剤は日本においては、去勢抵抗性前立腺がんの効能・効果で「イクスタンジカプセル 40mg」として販売されている。
(画像はアステラス製薬の公式ホームページより)

エンザルタミドの第3相PROSPER試験の臨床データを発表 - アステラス製薬株式会社
https://www.astellas.com/ja/news/10331