治験結果をわかりやすい表現で伝える「PLS」
グラクソ・スミスクライン株式会社(以下、GSK)は2月13日、同社が実施した治験に関して、その結果を患者とその家族にわかりやすい形でホームページに公開した。
今回導入されたのは、治験結果についてできるだけわかりやすい表現で情報提供を行う「Plain Language Summaries(以下、PLS)」。同社は、治験情報をより高い透明性をもってアクセスしやすい形で公開することを目指す。
海外で90%の治験参加者が、結果の公開について不満
海外の調査では、治験に参加した患者の90%がその結果を積極的に知らせてもらいたいと望んでいながら、現状満足していないと回答しているという。
2019年より、EUで治験依頼者が簡潔な試験概要の公開を求める規制を施行予定であることを受け、GSKではEUの規制施行に先駆ける形で2017年よりグローバル全体でPLSを実施している。
治験参加者の詳細を知りたいというニーズに応える
GSKでは、日本においても日本語訳による治験結果の公開準備を進めており、今回最初の試験で日本語訳が公開された。公開された試験結果は、試験の主な目的について「喘息は、気道という器官に起こる長期的な病気です。」という文章を用いるなど、一般の人々にも理解しやすい内容となっている。
GSK専務取締役 開発本部長 高橋希人氏は、PLSの導入により、治験参加者の試験に関する詳細を知りたいというニーズに応えることができるよう期待しているとコメント。
また、今回の取り組みから社会とのさらなる信頼構築に向けて、今後もわかりやすい情報提供に努めるとしている。
(画像はグラクソ・スミスクライン株式会社 ホームページより)

グラクソ・スミスクライン株式会社 ニュースリリース
http://jp.gsk.com/