2018年度中の新薬承認申請を目指す
久光製薬株式会社は2018年1月31日のニュースリリースで、経皮吸収型統合失調症治療剤(開発コード:HP-3070、一般名:アセナピンマレイン酸塩)の米国第3相臨床試験において、主要評価項目を達成したという良好な試験結果を得たことを発表した。
久光製薬は、今回の臨床試験結果に基づいてFDAと申請に向けた協議を実施して、2018年度中の新薬承認申請を目指すとし、また、試験結果の詳細は、今後学会等で発表する予定であるとした。
副次評価項目と安全性は解析中
今回の臨床試験は、統合失調症患者617名を対象に、HP-3070の有効性および安全性について、HP-3070のプラセボと比較する第3相臨床試験である。
主要評価項目を陽性・陰性症状評価尺度(PANSS)のトータルスコアのベースラインからの変化量とし、HP-3070を6週間投与したときの有効性および安全性を評価した結果、投与6週間後のPANSSトータルスコアの変化量において、HP-3070はプラセボ群に対し統計学的に有意な改善を示すことが確認された。
HP-3070は、久光製薬の経皮薬物送達システム技術を活用して開発した経皮吸収型製剤であり、久光製薬は、HP-3070が統合失調症治療剤の新たな選択肢となることを期待し、患者のクオリティ・オブ・ライフの向上に貢献していくと述べている。
(画像は久光製薬株式会社のサイトより)

久光製薬株式会社ニュースリリース
http://www.hisamitsu.co.jp/company/pdf/久光製薬株式会社
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