先天性ジカウイルス感染症を起こすウイルス
武田薬品工業株式会社は、2018年1月30日、アラムアジュバント含有全粒子不活化精製ジカウイルスワクチン「TAK-426」が、米国食品医薬品局(FDA)よりファスト・トラック指定を受けたと発表した。
ジカウイルスは、妊娠中に感染した母親から産まれる乳児に対して、先天性ジカウイルス感染症を起こす可能性があるウイルス。
重大な脅威であり続けているジカウイルス感染症
ジカウイルス感染症は、主としてネッタイシマカによって媒介されるウイルスによって引き起こされる疾患。症状としては、軽度の発熱・皮疹・結膜炎・筋肉および関節痛・倦怠感または頭痛が挙げられる。また、小頭症を含む先天性ジカウイルス感染症と呼ばれる重篤な先天性異常を起こす可能性もあり、末梢神経系の希少疾患であるギラン・バレー症候群の原因にもなる。
世界保健機関(WHO)は2016年2月、ジカウイルス感染症の流行について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」であると宣言。米国疾病対策センター(CDC)も、ジカウイルス感染症への取り組みを最も重要度・緊急度の高いレベルへ引き上げた。しかしジカウイルス感染症は現在もなお、重大な脅威であり続けている。
世界中の保健当局と協働し、開発に取り組む
武田薬品は、2017年11月よりジカウイルスワクチン「TAK-426」の臨床第1相試験を米国にて実施している。同試験は、18歳から49歳までの被験者240名を対象として、同ワクチンの安全性と免疫原性を評価するもの。
FDAのファスト・トラック指定制度は、治療困難な疾患に対する治療薬およびワクチンの開発を促進し、迅速に審査するために考案された制度。武田薬品は今回の指定を受け、FDAや世界中の保健当局と今後も密接に協働し、同ワクチンの開発に取り組むとしている。
(画像は武田薬品の公式ホームページより)

ジカウイルスワクチンのFDAによるファスト・トラック指定について - 武田薬品工業株式会社
http://www.takeda.co.jp/news/2018/20180130_7910.html