ウイルス濃縮法確立、濃縮自動化システム開発などを行う
プレシジョン・システム・サイエンス株式会社(以下「PSS社」)は、2018年2月1日、グライコバイオマーカー・リーディング・イノベーション株式会社(以下「GL-i社」)と共同研究契約を締結したと発表した。
この共同研究では、生体試料中に存在する微量のグライコバイオマーカーを精密に測定するシステムの開発と、グライコバイオマーカー結合プローブ固定磁気ビーズを用いたウイルス濃縮法の確立および濃縮自動化システムの開発が、行われる。
PSS社とGL-i社
PSS社は、磁性ビーズを担体とするイムノアッセイや、DNA抽出の自動化機器の開発から事業を開始した企業。現在は、DNA増幅や各種の試薬など総合的な開発を行い、独自のバイオシステムコンセプトの構築に成功。同社のバイオシステムコンセプトは、ウイルスや感染症遺伝子診断分野において、既にその性能が高く評価されている。
GL-i社は、国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下「産総研」)で開発された「糖タンパク質解析技術」の実用化を手がける技術移転ベンチャー。糖鎖は、細胞の表面やタンパク質の表面に存在し、タンパク質を生産する細胞の状態が変化すると自身も変化する特性を持つ。同社は、糖鎖が持つこの仕組みを利用し、病気の早期診断や罹患後の予後の予測を行う検査薬を開発している。
これまでも共同で検討を行ってきた両社
PSS社とGL-i社はこれまでも、グライコバイオマーカー計測工程の自動化を中心として、共同で検討を行ってきた。今回の共同研究契約締結により、GL-i社が保有する糖鎖解析技術および糖鎖を用いたマーカー選択・濃縮技術と、PSS社の独自自動化技術は、融合することとなる。
両社はこの融合により、臨床検査機器と専用臨床検査薬の上市を加速・推進させるとしている。
(画像はPSS社の公式ホームページより)

GL-i社との共同研究契約締結について - プレシジョン・システム・サイエンス株式会社
http://www.pss.co.jp/ir/press/2018/02/01153000.html