「tislelizumab」は上海の医薬品製造施設にて製造へ
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社は、2018年1月19日、ドイツのベーリンガーインゲルハイム社がBeiGene社との間で、抗PD-1抗体「tislelizumab」の商用供給契約を締結したと発表した。
この発表は、ベーリンガーインゲルハイム社が1月9日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。「tislelizumab」は、上海にあるベーリンガーインゲルハイム社のバイオ医薬品製造施設にて製造されることとなった。
ベーリンガーインゲルハイム社とBeiGene社
ベーリンガーインゲルハイム社は、世界最大級を自認するバイオ医薬品製造企業です。世界市場に向けて25を超すバイオ医薬品を製造しており、ビーベラッハ・ウィーン・フリーモント・上海のネットワークを通じて、DNA段階から最終製品化に至るまで、すべてのプロダクションテクノロジーチェーンを請け負っている。
BeiGene社は、中国やアメリカなどに拠点を置くバイオテクノロジー企業。がん分子標的療法やがん免疫療法にフォーカスした研究開発指向の企業であり、がんに対する画期的な新規経口低分子やモノクローナル抗体からなるパイプラインを有している。中国においては、「ABRAXANE」「REVLIMID」「VIDAZA」販売の実績を持つ。
中国における承認取得と商業化を目指すBeiGene社
今回の「tislelizumab」商用供給契約締結は、両社が上海で進めているMarketing Authorization Holderパイロットプロジェクトの一環として行われたもの。BeiGene社は、中国における「tislelizumab」の承認取得と商業化を目指しており、ベーリンガーインゲルハイム社からの供給を確保できたことを喜んでいるという。
なおBeiGeneは、ベーリンガーインゲルハイムが上海の製造施設を拡張した場合、これを利用する優先的な権利も獲得している。
(画像は日本ベーリンガーインゲルハイムの公式ホームページより)

抗PD-1抗体tislelizumabの商用供給契約をBeiGene社と締結 - 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社
https://www.boehringer-ingelheim.jp/