「トレアキシン」プラットフォーム構築、戦略の一環として経口剤開発進める
シンバイオ製薬株式会社(以下「シンバイオ」)は1月22日、「トレアキシン」経口剤について、進行性固形がんを対象とした第1相臨床試験を開始したと発表した。
同社は「トレアキシン」プラットフォームの構築を積極的に進めており、今回の経口剤の開発もその戦略の一環としている。
「トレアキシン」は、2005年12月にアステラス・ドイッチラント社から導入・開発し、再発・難治性の低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫及びマントル細胞リンパ腫を適応症として、シンバイオが初めて新薬製造販売承認を取得した製剤。
同注射剤は、これまでに悪性リンパ腫の未治療及び再発・難治性低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫、マントル細胞リンパ腫の他、慢性リンパ性白血病の適応症で製造販売承認を取得している。
新剤形の開発で患者に新たな選択肢を
新剤形である「トレアキシン」経口剤について、今回の臨床試験では推奨投与量、スケジュール、忍容性、安全性の検討に加えて、今後対象となるがん腫の絞り込みを実施。
さらに、注射剤に比べ最高血中濃度(Cmax)を下げて少ない投与量を一定期間投与することで、有効性を損なうことなく、より高い安全性を確保することができる投与スケジュールの評価についても検討を行う。
「トレアキシン」は、従来の化学療法に比して脱毛等の副作用が少ないなどの特性があり、シンバイオはそれらを活かした開発を進める。また、経口剤の開発で外来通院の負担を減らすことが可能となり、患者に新たな治療の選択肢を提供するとしている。
(画像はシンバイオ製薬株式会社 ホームページより)

シンバイオ製薬株式会社 ニュースリリース
http://contents.xj-storage.jp/