サノフィとRegeneron社が共同開発
サノフィ株式会社は2018年1月19日のニュースリリースで、アトピー性皮膚炎治療薬であるデュピクセント(R)皮下注300mgシリンジ(一般名:デュピルマブ)について、「既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎」の効能・効果で厚生労働省より製造販売承認を取得したことを発表した。
デュピクセント(R)は、IL-4とIL-13と呼ばれる2つのタンパク質の過剰な働きを特異的に阻害するヒトモノクローナル抗体で、IL-4とIL-13はアトピー性皮膚炎や、その他のアレルギー性またはアトピー性疾患の慢性炎症において、中心的な役割を果たしていると考えられており、デュピクセント(R)は、サノフィとRegeneron社が共同で開発し、米国、欧州で2017年に承認されている。
革新的な医薬品で痛みや苦しみを和らげる
アトピー性皮膚炎は湿疹の一種で、発疹をはじめとする症状を伴う慢性炎症性疾患であり、中等症から重症のアトピー性皮膚炎は、広範な発疹を特徴とし、持続する激しい難治性のかゆみ、皮膚の乾燥、亀裂、紅斑、痂皮と毛細血管出血を伴うことがある。
かゆみは、アトピー性皮膚炎の患者にとって最も大きな負担で体力を消耗させることもあり、また、中等症から重症のアトピー性皮膚炎の患者においては、睡眠障害、不安や抑うつ症状が現れ、生活の質(QOL)に影響を及ぼしている。
サノフィは、今回のデュピクセント(R)の日本での承認により、アトピー性皮膚炎患者の皮膚症状の改善や、QOLおよび労働生産性の改善に貢献に期待できると述べている。
(画像はサノフィ株式会社のサイトより)

サノフィ株式会社ニュースリリース
http://www.sanofi.co.jp/サノフィ株式会社
http://www.sanofi.co.jp/l/jp/ja/index.jsp