TDDS技術を用いて開発したテープ剤
久光製薬株式会社(以下、久光製薬)は1月19日、経皮吸収型アレルギー性鼻炎治療剤「アレサガ・テープ4mg」「アレサガ・テープ8mg」(以下、アレサガ・テープ)の国内製造販売承認を取得したことを発表した。
アレサガ・テープは、抗ヒスタミン薬であるエメダスチンフマル酸塩を、久光製薬が開発した経皮薬物送達システム(以下、TDDS)技術を用いて開発したテープ剤。
TDDSは、皮膚から角質層を経て、毛細血管から薬剤が吸収されるシステムで、適切な血中濃度を長時間維持できる他、消化管への副作用の軽減、肝臓での初回通過効果を回避できるといった薬剤による効果に加えて、小児や高齢者でも投与が可能であるというメリットもある。
24時間ごとに貼り替えることで効果
アレサガ・テープは、1日1回、胸部、上腕部、背中、腹部のいずれかに貼付し、24時間ごとに貼り替えることでその効果が期待できる。
2016年7月に発表したアレルギー鼻炎の成人患者を対象とした臨床試験の結果では、プラセボ投与群と比較して、有効性が確認されている。
アレルギー性鼻炎は、鼻水、鼻づまりなどの症状が季節に応じて、また、通年現れる疾患で、年々増加しており、発売を通してアレルギー性鼻炎患者のクオリティ・オブ・ライフの向上につながるとしている。
(画像は久光製薬株式会社HPより)

久光製薬株式会社 ニュースリリース
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