爪白癬の経口抗真菌剤「ネイリンカプセル100mg」
佐藤製薬株式会社は1月19日、有効成分ホスラブコナゾールL-リシンエタノール付加物を含有した経口抗真菌剤「ネイリンカプセル100mg」について、「爪白癬」を効能・効果とする医薬品製造販売承認を取得したと発表した。
経口の爪白癬治療剤としては約20年ぶりの新薬
爪白癬は、日本人の約1割、約1,100万人が罹患しているといわれている。2011年の皮膚真菌症の疫学調査によれば、患者数は季節による変動はあまりなく、年齢とともに増加し女性のピークは60歳代、男性のピークは70歳代であった。
佐藤製薬は、爪白癬患者を対象に国内第3相臨床試験を実施して、「ネイリンカプセル100mg」の有効性と安全性を確認し、2017年1月製造販売承認申請を行った。
今回の承認により、経口の爪白癬治療剤としては約20年ぶりの新薬誕生となった。
「ネイリンカプセル100mg」は、エーザイ株式会社が創製した新規のトリアゾール系抗真菌剤であるホスラブコナゾールL-リシンエタノールを、有効な付加物として含有している。付加物の含量は1カプセル中に169.1mg、ラブコナゾールとしては100mgである。
適応菌種は、トリコフィトン属の皮膚糸状菌。治療には、成人に対して1日1回1カプセルを12週間経口投与する。
佐藤製薬とエーザイは共同で、同剤関連の適正使用情報を提供するとのこと。
(画像は佐藤製薬株式会社のHPより)

佐藤製薬株式会社のニュースリリース
http://www.sato-seiyaku.co.jp/newsrelease/2018/180119/