創薬支援サービスにおける非独占的なライセンス
iPSアカデミアジャパン株式会社は、2018年1月12日、独myriamed社との間でライセンス契約を締結したと発表した。
この契約は、iPSアカデミアジャパンが京都大学より実施権許諾されているiPS細胞技術に関する特許に関するもの。myriamed社がiPS細胞由来分化細胞を使用した創薬支援サービスにおいて、当該特許を利用するための非独占的なライセンス契約となっている。
促進が期待されているiPS細胞の研究開発
iPSアカデミアジャパンは、2008年6月に設立されて以降、約150社におよぶ国内外の製薬・化学・光学分野の企業に対して、iPS細胞関連特許に関する実施権を許諾してきた企業。
iPS細胞を用いた創薬・再生医療用途の研究開発は、京都大学・山中伸弥教授らによる2006年のマウスiPS細胞樹立公表以来、目覚ましい進展を見せている。2015年夏には、臨床用途にも広く利用できる安全なiPS細胞を、京都大学iPS細胞研究所が作製し、その配布も開始。iPS細胞の研究開発は、さらに促進されることが期待されている。
研究成果を広く産業界へ移転する
今回のライセンス契約締結についてmyriamed社は、喜びを表明。ノーベル賞受賞者である山中伸弥教授が発明した核初期化技術が、同社独自の表現型心筋スクリーニング技術と組み合わさることを、期待しているという。
iPSアカデミアジャパンは今後も、京都大学との連携をさらに緊密にすると共に、iPS細胞関連分野に特化した京都大学発の広域型承認TLOとして、研究成果を広く産業界へ移転するとしている。
(画像はiPSアカデミアジャパンの公式ホームページより)

myriamed社とのライセンス契約締結のお知らせ - iPSアカデミアジャパン株式会社
http://ips-cell.net/j/topics/3646/