最大70億円規模の大型契約
皮膚科学領域で卓越した貢献を目指すマルホ株式会社は2016年9月21日のニュースリリースで、Dermira, Inc.(デルミラ社)と多汗症治療薬DRM04(抗コリン外用製剤)の開発および販売の独占的ライセンス供与について、契約締結したことを発表した。
マルホはこの契約で、日本での開発・販売の独占的実施権を取得し、製造販売承認取得を目指す。
マルホはデルミラ社に契約一時金として2,500万ドル(約25億円)を支払うとともに、申請、承認および所定売上高達成の段階に応じて最大7,000万ドル(約70億円)、さらに日本での売上高に応じた一定のロイヤリティを支払う。
発汗に関与する物質の働きを阻害
原発性多汗症は、頭部・顔面、手のひら、足の裏、腋(わき)という限られた部位から両側性に過剰な発汗をおこす疾患で、DRM04は抗コリン外用製剤で、デルミラ社が原発性腋窩多汗症を対象とした第3相臨床試験をアメリカで実施している。
DRM04は、汗腺からの発汗に関与するアセチルコリンのコリン作動性受容体への結合を阻害することによって汗の産生を抑制する効果がある。
マルホは多汗症の新たな治療選択肢を医療現場に提供することで、この疾患に悩む日本の患者に対してさらなる貢献ができるものと期待しているとコメントしている。

ニュースリリース(PDFファイルが開きます)
http://www.maruho.co.jp/release/マルホ株式会社
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