再生細胞薬の第2相臨床試験を開始
サンバイオ株式会社(以下、サンバイオ)は9月21日、日本での外傷性脳損傷対象とした再生細胞薬の第2相臨床試験を開始したことを発表した。
これは日米で開発している再生細胞薬「SB623」で、一過性に遺伝子導入した成人骨髄由来の間葉系幹細胞を加工、培養して製造したものである。
間葉系幹細胞は再生医療への応用が期待されている細胞で、骨髄の他、脂肪組織、胎盤組織、臍帯組織、歯髄などから採取、培養することができるとされている。
サンバイオは、「SB623」が身体機能の自然な再生プロセスを誘引、促進させ、運動機能や感覚機能、認知機能の再生させる効能が期待できるとしている。
外傷性脳損傷の患者を対象に実施
「SB623」は脳内の神経組織に投与されると運動機能の改善が期待できるとし、すでに米国では慢性期の脳梗塞患者を対象に臨床試験が開始されており、運動機能の改善が認められている。
また、今回、日本で行う試験では、脳梗塞以外の外傷性脳損傷が起因する慢性期の運動障害を持つ患者を対象に行う予定である。
外傷性脳損傷は、自動車事故、転倒、スポーツ外傷などで起こり、生涯にわたって障害をもたらす疾患の1つとされ、米国では約530万人以上の患者がいるという。
サンバイオは「SB623」の日米グローバル治験の早期完了と承認販売を目指すとしている。

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