より清潔・簡便に手術を行うことが可能
興和株式会社は、9月16日、白内障治療に用いられるアクリル製眼内レンズと挿入器具を組み合わせた「アバンシィ プリロード1P」を日本国内で発売した。
同製品は、眼内レンズが装填された挿入器付眼内レンズ。医師がレンズを挿入器に装填する操作が不要となり、レンズに直接触れることなく、より清潔・簡便に手術を行うことが可能となっている。
水晶体を取り除いて、「眼内レンズ」を挿入
白内障は、眼の中の「水晶体」と呼ばれる組織が濁ることで、物が見えにくくなる疾患。水晶体の濁りは加齢の影響が大きく、早い人では40代から、80代以上では大部分の人で濁りが起こる。
白内障の手術は、装置を用いて濁った水晶体を取り除いてから、代わりに「眼内レンズ」と呼ばれる人工レンズを挿入する方法が一般的となっている。眼内レンズは水晶体の替わりとなる物であり、切開したところから専用インジェクターを挿入し、水晶体嚢内に設置する。
医療現場から高い評価を獲得
折りたたみ可能な眼内レンズ「アバンシィ」シリーズは、2006年の発売以来、使いやすいインジェクターと高品質な「スリーピース型」のレンズとして、医療現場から高い評価を獲得している。
今回発売された「アバンシィ プリロード1P」は、アバンシィの長所を引き継ぎつつ、現在主流となりつつあるレンズ部分と支持部部分が一体となった「ワンピース型」のレンズを採用。挿入する専用のインジェクターを自社開発し、発売に至っている。
(画像はプレスリリースより)

光学部・支持部一体型の“ワンピース型”眼内レンズを開発 挿入器付眼内レンズ「アバンシィ プリロード1P」 新発売 - 興和株式会社
http://www.kowa.co.jp/news/2016/