不眠治療用スマートフォンアプリの臨床試験を開始
サスメド株式会社株式会社とDeSCヘルスケア株式会社は9月12日に、不眠治療用スマートフォンアプリの医療機器認可を目指して、9月から臨床試験を開始したと発表した。
両社は7月に企画・開発について業務提携しており、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構はこの開発を将来のメガベンチャー企業候補支援事業として行うとしている。
日本の睡眠薬処方量は米国の6倍
今回の開発の背景には、日本では5人に1人の割合で睡眠障害の疑いがあり、その治療方法として睡眠薬の処方がほとんどであることが上げられている。
日本は先進国の中でも多く、睡眠薬として用いられるベンゾジアゼピン系薬剤の処方量が米国の約6倍となることから、国連の国際麻薬統制委員会から指摘されていた。
これを受け、厚生労働省も、処方減に取り組んでいる。不眠症は精神疾患の他、高血圧症や糖尿病などのリスク因子とされている。
この不眠治療用スマートフォンアプリが医療機器認可されれば、薬剤に頼らない不眠症の治療方法として、疾病リスクの低減にもつながるとしている。
副作用がなく再発のリスクが少ない認知行動療法という治療法に着目して行われる臨床試験は、公益財団法人神経研究所附属晴和病院及び社会医療法人芳和会くわみず病院で実施される予定である。
(画像はプレスリリースより)

サメスド株式会社 プレスリリース
http://susmed.co.jp/press201609