日本アミノ酸学会10周年記念大会で発表
協和発酵バイオ株式会社は、9月14日、グルタチオンの代謝解析に関する研究を日本アミノ酸学会10周年記念大会において発表したことを明らかにした。
日本アミノ酸学会10周年記念大会は、9月11日から13日にかけて東京大学・伊藤国際学術研究センターにて開催された学会。
レドックス状態に及ぼす影響を明らかに
協和発酵バイオが同学会において行った発表は、同社と新潟大学医学部・佐藤英世教授との共同研究の成果。グルタチオン経口投与による特徴的なアミノ酸代謝経路の活性化や、レドックス状態に及ぼす影響を明らかにしている。
グルタチオンは、ルタミン酸・システイン・グリシンの3つのアミノ酸が結合したトリペプチド。食品や細胞にも含まれており、薬物や異物の解毒、体外排泄にも関係する。生体内の抗酸化物質としても非常に重要であり、酸化による傷害から生体を保護する役割も担う。レドックスは、様々な生命活動に伴う「酸化」と「還元」の状態を指す。
多様な生理効果を発揮する可能性
グルタチオンは現在、米国やアジアでは美容・抗酸化・免疫賦活を訴求したサプリメントとして使用されているが、日本では薬物中毒などに対する医薬品として使用されている。
協和発酵バイオは、栄養生理学的な見地からグルタチオン摂取の生理的意義を検証。グルタチオン摂取は、抗酸化機構を介した作用に加え、各アミノ酸代謝経路や生体のレドックス状態の調節を介して多様な生理効果を発揮する可能性を見いだしている。

日本アミノ酸学会10周年記念大会においてグルタチオンの代謝解析に関する研究を発表 - 協和発酵バイオ株式会社
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