深在性真菌症に対する治療薬
旭化成ファーマ株式会社は、9月15日、新規抗真菌薬「isavuconazole」のライセンス契約をスイスのバジリア社との間で締結したと発表した。
同剤は、アスペルギルス症やムーコル症といった深在性真菌症に対する治療薬。同契約により旭化成ファーマは、日本国内における同剤の独占的開発権および販売権を取得している。
アゾール系に分類される抗真菌薬
「isavuconazole」は、アゾール系に分類される抗真菌薬。バジリア社とその導出先であるアステラス製薬によって共同開発された。静脈注射剤と経口剤がある。
同剤は2015年3月、米国においてFDAより侵襲性アスペルギルス症および侵襲性ムーコル症の適応で承認を取得。アステラス製薬により「CRESEMBA」の商品名で販売されている。欧州では2015年10月、EMEAより承認を取得。「Basilea」の商品名で販売されている。
日本国内における開発を開始
バジリア社は、細菌感染症・真菌症・癌といった領域におけるメディカルニーズに対応する製品を開発している企業。今回のライセンス契約締結を受けて旭化成ファーマは、日本国内における「isavuconazole」の開発を第一相試験より開始する。
旭化成ファーマは今後も、重点領域の一つと位置づけている救急・集中治療領域におけるパイプラインのより一層の充実を図るとしている。

新規抗真菌薬のライセンス契約締結について - 旭化成ファーマ株式会社
http://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/news