次世代シーケンサーを用いて
タカラバイオ株式会社は、9月30日、次世代シーケンサーを用いて腸内フローラ(細菌叢)を解析するための研究用PCRキット「16S(V3-V4)Metagenomic Library Construction Kit for NGS」を発売する。
同製品は、税別希望小売価格は、50反応が96000円、100反応が180000円となっている。
近年注目されている「腸内フローラ」
細菌叢は、多様な細菌の集団のことであり、ヒト・動物の腸内や口腔内、そして土壌や大気などの環境中にも広く存在する。近年「腸内フローラ」として注目されている腸内細菌叢は、食事や健康状態により変動し、疾患や体質と深く関係があることが示唆されている細菌叢。様々な研究が活発に行われている。
細菌の「16S rDNA」は、細菌種固有の遺伝子配列があり、細菌の系統分類の指標として用いられている遺伝子。細菌叢の解析では、この遺伝子をPCRで増幅した後、次世代シーケンサーを用いて高速かつ大量にDNA配列を読み取る方法が普及している。
細菌叢をより正確に反映したデータを取得
「16S(V3-V4)Metagenomic Library Construction Kit for NGS」は、タカラバイオが開発したPCR酵素を含み、多様な細菌における「16S rDNA」の特定領域を均一に増幅することが可能。そのため、細菌叢をより正確に反映したデータを取得することができる。
同社は、成長が見込まれる次世代シーケンス応用分野での新製品開発に注力しており、同製品によりバイオ産業支援事業の更なる売り上げ拡大を目指すとしている。

腸内フローラ(腸内細菌叢)解析用キットを発売 - タカラバイオ株式会社
http://www.takara-bio.co.jp/release/?p=3505