「コバス 6800/8800 システム」用のキット
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社は、9月23日、C型肝炎ウイルス検査用キット「コバス 6800/8800 システム HCV」を発売する。
同キットは、遺伝子検査装置「コバス 6800/8800 システム」用のキット。治療中における薬剤耐性ウイルスの出現監視にも有効だという。
HCVの定期的な監視が重要
C型肝炎治療においては近年、インターフェロンを用いない直接作用型抗ウイルス剤(DAAs)による治療が開始され、高い確率で治癒が可能となった。ほとんどの場合、C型肝炎ウイルス(HCV)はDAAsによる治療の初期において急激に減少し、検査で検出されないにレベルまで低下する。
しかしこの治療によっても、HCVは完全に消滅するわけではない。薬剤耐性ウイルスの存在により再増殖する場合もある。HCVに対して持続的な薬効が得られ、HCVの排除が達成されているかを確認するためには、治療中・治療後の定期的な監視が重要となる。
見逃さずにHCVを適切検出
「コバス 6800/8800 システム HCV」は、PCR法を用いて血液中のHCV RNA量を測定する検査キット。同キットは、二つのプローブでウイルスを検出する同社独自の技術「Dual Probeテクノロジー」を採用し、HCVのPCR標的配列が変異している場合もしくは後天的に変異した場合であっても、見逃さずにHCVを適切検出するという。
「コバス 6800/8800 システム HCV」の希望販売価格は、96テスト分で349000円。
(画像はプレスリリースより)

C型肝炎ウイルス検査用キット「コバス 6800/8800 システム HCV」発売 - ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社
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