ロッシュ社、TECENTRIQの有意性を発表
中外製薬株式会社は、エフ・ホフマン・ラ・ロッシュ(以下、ロッシュ社)が9月1日に発表した免疫チェックポイント阻害薬TECENTRIQが特定の肺がん患者を対象とした第3相試験で全生存期間が有意に延長したことを自社のプレスリリースに載せた。
TECENTRIQは、ロッシュ社の本社のあるスイス国内で非小細胞肺がんを対象にした第2相、第3相の国際共同治験の他、小細胞肺がん、膀胱がん、小細胞肺がん、乳がんについても同じく共同治験が行われている。
今回発表されたのは、白金製剤ベースの抗がん剤治療の施工中、施工後に病勢が進行した患者を対象としたOAK試験の結果である。
FDAに承認申請中
docetaxel (ドセタキセル)を使用した化学療法と比較したところ、統計学的にも臨床的にも意味のある生存期間の改善が認められた。この結果は今年開催される学会でも発表する予定としている。
docetaxelは転移や再発の乳がんや進行肺がんの標準治療薬の1つであり、この結果からロッシュ社はTECENTRIQが新しい治療法の1つになるとしている。
アメリカ食品医薬品局(FDA)は2016年10月19日までに非小細胞肺がんの生物製剤承認するか判断する予定だ。

中外製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.chugai-pharm.co.jp/news/detail/20160905150000.html