東工大のスパコンを活用
ペプチドリーム株式会社と国立大学法人東京工業大学は、8月22日、特殊ペプチド創薬向けインシリコ技術の開発に関する共同研究契約を締結したと発表した。
この共同研究は、ペプチドリームが保有・取得するデータと、東工大が保有するスーパーコンピュータを活用し、インシリコ予測技術の確立を目指すもの。
特殊環状ペプチドの実験データが基盤
ペプチドリームは特殊環状ペプチドに関して、薬物の体内動態に関わる化合物の種々のプロファイルと、特殊環状ペプチドの2次元・3次元構造との間の相関について、以前より統計的・包括的な理解に努めてきた。
今回の共同研究では、ペプチドリームが保有・取得する特殊環状ペプチドの大量の実験データを基盤として、東工大が保有するスーパーコンピュータおよび計算科学、機械学習・人工知能技術を活用。特殊環状ペプチドの細胞膜透過性および血漿タンパク結合能の計算機による、インシリコ予測技術の確立を目指す。
医薬品候補化合物の取得を加速化
この予測技術の確立によりペプチドリームは、同社独自の創薬開発プラットフォームシステム「PDPS」から得られるヒットペプチドの最適化が、さらに効率的になると期待。医薬品候補化合物の取得を加速できるとしている。
同社は今後も、特殊ペプチドを用いた創薬企業の世界的なリーダーとして、画期的新薬の提供すを使命として研究開発に取り組むとしている。

特殊ペプチド創薬向けインシリコ技術の共同研究に関するお知らせ - ペプチドリーム株式会社
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