診療・研究・教育の新たな拠点として
シスメックス株式会社は、8月8日、国立大学法人神戸大学が設立する「国際がん医療・研究センター(仮称)」の趣旨に賛同し、寄附を決定したことを明らかにした。
同センターは、神戸大学が診療・研究・教育の新たな拠点として、ポートアイランドに設立することを決定したもの。
地元・神戸への貢献、次世代医療の推進
神戸大学は、神戸市が中心となり推進する神戸医療産業都市との連携をさらに強化すべく、診療・研究・教育の機能拡充と質向上に向け「国際がん医療・研究センター」の設立を決定した。
同センターでは、がんに対する先進的外科的治療の推進、次世代医療、新規医療機器の研究開発が行われる。国際的な医療研究ならびに教育の拠点として、神戸大学大学院医学研究科・医学部および神戸大学医学部附属病院とも連携し、グローバルな推進を行うという。
シスメックスは同センターへの寄附により、地元・神戸への貢献と今後の個別化医療をはじめとする次世代医療における治験や臨床試験の推進、海外医療施設や研究者との交流を積極的に進めるとしている。
今後も産官学連携を推進
シスメックスはこれまで、検体検査領域を中心にグローバルな展開を行い、近年はがん診断分野にも本格参入。また、自社技術と大学や研究機関、企業などが有する技術・ナレッジを融合させ、新たな臨床価値の創出にも取り組んでいる。
同社は今後も産官学連携を推進し、がんをはじめとする疾患の早期発見・早期治療に向け、先進的で価値の高い検査・診断の創出を目指すとしている。

神戸大学「国際がん医療・研究センター(仮称)」への寄附について - シスメックス株式会社
http://www.sysmex.co.jp/corporate/news/