オプジーボ、重要な臨床結果を発表
画期的新薬としても高額な新薬としても注目を集めるがん治療薬「オプジーボ」(一般名:ニボルマブ)。
小野薬品工業株式会社(以下、小野薬品)は8月8日、共同開発しているブリストル・マイヤーズ・スクイブ社(以下、BMY)が5日に「オプジーボ」の単剤療法を評価する試験で、主要評価項目である無憎悪生存期間を達成できなかったことを発表した。
今回の臨床試験はPD-L1発現レベルが5%以上の未治療の進行期非小細胞肺がんを対象としたものである。
腎臓がんの治療にも適用
また、「オプジーボ」は同じく8月5日に日本において、新たに腎臓がんの治療についても使用が承認されたばかりだ。厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会において了承され、約1ヶ月後に正式に承認、保険適用となる運びである。
現在、「オプジーボ」は皮膚がんの「悪性異色種」(メラノーマ)、肺がんの「進行期肺扁平上皮がん」、また悪性リンパ腫、この7月には頭頸部がんについても承認申請が行われている。
また、その他胃がん、食道がん、小細胞肺がん、肝細胞がん、膠芽腫、尿路上皮がん、卵巣がん、悪性胸膜中皮腫、胆道がんについても単剤療法、併用療法による臨床試験が進められているとしている。

小野薬品工業株式会社 ニュースリリース
http://www.ono.co.jp/jpnw/PDF/n16_0808.pdf