米国のバイオベンチャー企業と提携
アステラス製薬株式会社は、7月28日、米国のバイオベンチャー企業であるCytokinetics, Inc.(以下「Cytokinetics社」)との間で締結した骨格筋活性化剤に関する提携契約を改定し、提携範囲を拡大したことを明らかにした。
速筋トロポニン活性化剤「CK-2127107」
今回の契約改定により、同提携の範囲に筋萎縮性側索硬化症(以下「ALS」)が加えられることとなった。今後は、ALSも対象として速筋トロポニン活性化剤「CK-2127107」の開発が行われる。
またアステラス製薬は、Cytokinetics社の開発する骨格筋活性化剤「tirasemtiv」の開発および商業化に関するオプション権を取得。更なる次世代骨格筋活性化剤の創出を目的とした共同研究提携を、2017年まで延長するという。
なお、この改定契約の発効時にアステラス製薬は、総額6500万ドルの一時金をCytokinetics社に支払うとしている。
筋疾患の治療に貢献できることを期待
アステラス製薬は、筋疾患や眼科領域といった未だ高いアンメットニーズが存在する新たな疾患領域に対して、積極的な挑戦を行っている。今回の提携範囲拡大もまた、そうした取り組みの一環と同社はしている。
ALSは、世界各国で深刻なアンメットニーズが問題となっている。同社は今回の契約改定により、筋疾患の治療に貢献できることを期待しているという。

Cytokinetics社との骨格筋活性化剤に関する提携拡大 - アステラス製薬株式会社
https://www.astellas.com/jp/corporate/news/