日本初の体外診断用医薬品が承認
シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス株式会社(以下、シーメンス)は7月25日にアルコール性肝障害マーカーの承認を受けたと発表した。日本初の体外診断用医薬品だ。
これは、アルコール性肝障害と非アルコール性肝障害の鑑別し、生活習慣病の1つである非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の診断に役立つものである。
検診受診者の20%~30%が脂肪肝であるという報告もあり、自身の肝臓の状態を的確に把握することは早期治療にも繫がる。
保険適用の申請も
アルコールを摂取し続けると、血中のタンパク質「トランスフェリン」から「CDT」が上昇するが、今回、シーメンスが承認を受けたアルコール性肝障害マーカー「N-ラテックス CDT(CDT:Carbohydrate-Deficient Transferrin、糖鎖欠損トランスフェリン)」は、総トランスフェリン中の「CDT」の比率が出て、鑑別できるという仕組みだ。
また、アルコールを摂取してもガンマGTが上昇しない人もいる。いわゆるノンレスポンダーでも「CDT」は算出されるので、欧米ではドライバーの検診などにも利用されている。
シーメンスは8月下旬の販売する予定だ。また、今後はアルコール性肝障害マーカーとして保険適用の申請を行っていくとしている。

シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス株式会社 プレスリリース
http://www.siemens.co.jp/