HIV感染症を適応とする
ヤンセンファーマ株式会社は、7月29日、抗HIV薬「ダルナビル/コビシスタット配合錠」の製造販売承認申請を行ったと発表した。
この申請は、抗HIV薬による治療経験がない成人患者および「ダルナビル」耐性関連変異を持たない抗HIV薬既治療成人患者に対するHIV感染症を適応とするもの。
1回1錠で投与可能、服薬アドヒアランスを向上
「ダルナビル/コビシスタット配合錠」は、HIVのプロテアーゼ阻害剤である「ダルナビル」と、薬物動態学的増強因子「コビシスタット」を、固定用量で配合した製剤。プロテアーゼ阻害剤としては、日本で初めての「コビシスタット」との配合剤となる。
長期にわたり多剤併用療法を行うHIV感染症治療では、患者の服薬アドヒアランスが重要となる。従来は「プリジスタナイーブ錠」とブースター「リトナビル」に「NRTI」を併用して1日1回3錠を服用する必要があったが、「ダルナビル/コビシスタット配合錠」はDRVとCOBIを1回1錠で投与可能にした。そのため、服薬アドヒアランスを向上している。
HIV領域において複数の治療オプションを提供
日本国内における年間の新規HIV感染者および新規AIDS患者報告数は、約1500人とされる。累計で25995人という報告もある。
ヤンセンファーマは今後も、HIV領域において複数の治療オプションを提供し、HIV感染患者とその家族の多様なニーズとQOL向上に引き続き貢献するとしている。

抗HIV薬「ダルナビル/コビシスタット配合錠」 製造販売承認申請 - ヤンセンファーマ株式会社
http://www.janssen.com/japan/