塩野義製薬と特許権譲受契約を締結
コスモ・バイオ株式会社は、7月25日、エクソソーム検出用抗体の特許権譲受契約を塩野義製薬株式会社と締結したと発表した。
同契約は、塩野義製薬が所有するエクソソーム検出用抗体の特許権ならびに関連する抗体製品の製造・販売権に関するもの。新規バイオマーカーの探索をサポートするとしている。
世界中で研究が行われているエクソソーム
エクソソームは、細胞から分泌された脂質二重膜で形成される、直径40nmから150nm程度の小胞。ヒトをはじめとする多くの生物では、唾液や血液、尿や羊水、また母乳などの体液中に存在している。
近年、エクソソームには様々なタンパク質やRNAが含まれていることが報告されている。特に、21-25塩基長の短いRNAであるマイクロRNAは、新たなバイオマーカーとして注目を浴びており、日本のみならず世界中で活発に研究が行われているという。
必要な新規試薬の開発を積極的に行う
今回コスモ・バイオは、塩野義製薬が開発したエクソソーム検出用モノクローナル抗体の特許権などに関する「特許権譲受契約」を締結。これらの抗体は、エクソソーム表面に発現しているタンパク質に特異的に結合することで簡便に高純度のエクソソームを単離することが可能。エクソソーム研究には不可欠とされている。
コスモ・バイオは同抗体を自社製造することで、安定的な抗体の供給に加えて、エクソソーム研究に必要な新規試薬の開発も積極的に行うとしている。

エクソソーム検出用抗体の特許権譲受契約締結に関するお知らせ - コスモ・バイオ株式会社
http://www.cosmobio.co.jp/ir/press/20160725.asp