物質特許の一つであるアリールアミド誘導体
ラクオリア創薬株式会社は、7月25日、同社が創出した選択的ナトリウムチャネル遮断薬について、中国より特許査定の連絡を受けたことを明らかにした。
今回特許査定を受けたは、選択的ナトリウムチャネル遮断薬の物質特許の一つであるアリールアミド誘導体。これまで中国において審査が行われていた。
高い有効性を示すことを確認
ナトリウムチャネルは、筋肉細胞や神経細胞などの興奮性細胞の細胞膜表面に多く発現するイオンチャネルの一種。細胞内外の電位変化に応じて開口し、ナトリウムイオンを選択的に細胞内へ透過させる。ナトリウムチャネルが開口することで活動電位が発生し、知覚神経では痛みの伝達を担う。
ラクオリア創薬が創出したナトリウムチャネル遮断薬は、テトロドトキシン感受性(TTX-S)ナトリウムチャネルに対して特異的に作用。複数の疼痛モデル動物において、高い有効性を示すことが確認されている。
未充足の医療ニーズに応える
今回特許査定を受けた選択的ナトリウムチャネル遮断薬は、心臓で重要な働きをするテトロドトキシン抵抗性(TTX-R)ナトリウムチャネルに対して、良好な選択性を示す。そのため、副作用の少ない画期的新薬として、様々な疼痛状態に対する未充足の医療ニーズに応えることが期待されている。
ラクオリア創薬は今後も、多くの治療用途を有するイオンチャネル創薬を進め、知的財産のポートフォリオの強化・充実に努めるという。

選択的ナトリウムチャネル遮断薬の中国における特許査定のお知らせ - ラクオリア創薬株式会社
http://www.raqualia.co.jp/rq-cms/