7月からアメリカで販売開始
7月5日、大塚製薬株式会社(以下大塚製薬)は胃腹部CT用経口消化管造影剤「OraltagTM(オーラルタグ)」をアメリカでこの7月から販売すると発表した。
この「OraltagTM(オーラルタグ)」は大塚製薬の100%子会社インターファーマプラハ社(以下IPP社)が開発した医薬品で、2015年にはFDA(アメリカ食品医薬品局)の承認を受けていたものである。
アメリカの胃腹部CT検査では硫酸バリウム造影剤やイオン性ヨード造影剤を使用していたが、近年、非イオン性ヨード造影剤の需要が高まっており、今回の販売はニーズにマッチした医薬品と言える。
非イオン性ヨード造影剤はオン性ヨード造影剤より副作用の発現率が少なく、安全性が高い。しかし、非イオン性ヨード造影剤はコップに水で希釈したものを経口用に使用しており、造影剤の調整や取り間違え、衛生面など懸念される問題点があった。
従来の問題点を改良した医薬品
この問題点を解決したものがこの「OraltagTM(オーラルタグ)」である。「OraltagTM(オーラルタグ)」は1回の検査に必要な造影剤の粉末が入っており、目盛り、キャップ付きのボトルに入っている。
そのため、調整もしやすく、衛生面も安全といえる。医療従事者の利便性も良く、取り間違えなどの危険も減ることが期待できるといえる。
(画像はプレスリリースより)

大塚製薬 ニュースリリース
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