CRO最大手と、被験者リクルートメント特化型CRO
イーピーエス株式会社(以下「EPS」)は、7月6日、被験者リクルートメント業務において株式会社クロエと戦略的な協力関係を構築したと発表した。
EPSは、CRO業務における日本国内最大手のひとつ。クロエは、日本初の被験者リクルートメントに特化したコンサルティングCRO。両社はこの協力により、臨床試験の期間短縮とコストの最適化を実現し、医薬品開発に貢献するとしている。
臨床試験遅延の理由の7割は、被験者募集の遅れ
近年、臨床試験の遅れは世界的に問題となっているが、遅延の理由の7割は被験者募集の遅れが原因だという。海外の製薬企業やCROsでは被験者募集について、PRO機能・患者ネットワーク・関連IT技術の活用が増加し、特化したサービス提供会社も増えている。
製薬企業においては、アンメットメディカルニーズの高いがんと中枢神経を重点分野・領域に挙げる企業が増加し、同領域での開発は激化。新薬開発も活発化している。しかし、医療機関には対象となる被験者が通院することがないため、今後は被験者募集が必要となることが想定されている。
戦略的協力関係を構築
EPSは、がん領域、中枢神経領域、内分泌/代謝領域の順に受託実績が多い。今後は、更に増加が予想されるアンメットメディカルニーズに応えていくことも重要としている。
しかし、アンメットメディカルニーズの高い疾患の被験者は、募集の難易度も高い。そのためEPSは、効率良く専門的に被験者リクルートメントを実施出来るクロエと戦略的協力関係を構築することを決めたという。

EPSとクロエが被験者リクルートメントで戦略的協力関係を構築 被験者募集を加速化 - イーピーエス株式会社
http://www.eps.co.jp/ja/other/news/2016