提携先であるAstraZeneca社より報告
そーせいグループ株式会社は、7月6日、がん免疫療法の候補薬「HTL1071(AZD4635)」についてのプレスリリースを発表した。
同リリースでは、同社子会社のHeptares Therapeutics (以下「Heptares」)が、「HTL1071」の第1相臨床試験において最初の被験者に投与されたと、提携先であるAstraZeneca社より報告されたことを明らかにしている。
独自の構造ベースドラッグデザインを用いて創製
「HTL1071」は、経口投与可能な低分子化合物であるアデノシンA2A受容体拮抗薬。Heptares 社が独自の構造ベースドラッグデザインを用いて創製した。A2受容体拮抗薬のポートフォリオにおける主要な候補化合物であり、同ポートフォリオは2015年8月にAstraZeneca社へ開発・販売権が導出されている。
今回「HTL1071」の第1相臨床試験において開始された投与は同剤にとって、ヒトへの初めての投与となる。同試験は、約50名の進行悪性固形腫瘍患者と非小細胞肺がん患者を対象に、AstraZeneca社が実施している。
最大耐量の決定が主な目的
同試験は、「HTL1071」単独投与時および開発中である「durvalumab」との併用下において、「HTL1071」の最大耐量決定を主な目的とする。最大耐量が判明次第、安全性・忍容性・薬物動態・選定用量の抗腫瘍作用をさらに検討すべく、第2相臨床試験の実施が予定されているという。
なお今回のプレスリリースでは、Heptares社がAstraZeneca社より1000万米ドルを受領したことも明らかにしている。

子会社Heptares社はAstraZeneca社から10百万米ドルのマイルストンを受領 - そーせいグループ株式会社
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