ラクオリア製薬会社、特許取得へ
ラクオリア製薬会社は7月7日、欧州で審査中だったアリールアミド誘導体が特許査定を受けたと発表した。
このアリールアミド誘導体は選択的ナトリウムチャネル遮断薬で、疼痛治療に使われる薬である。選択制イオンチャネル遮断薬はラクオリア製薬の主要プロジェクトの1つで、ナトリウムチャネルはイオンチャネルの1つで神経細胞に発現する。
細胞内外の電位差を感じて開閉することで、神経伝達に重要な役割があるとされている。哺乳類では9つの遺伝子があることが知られており、その中の1つ、Nav1.8、Nav1.9は末梢神経に現れる。
画期的新薬として期待
この選択的ナトリウムチャネル遮断薬はテトロドトキシン感受性(TTXーS)に対して強く作用することが確認されている。主にふぐ毒として、神経や筋肉の麻痺させる。
このため鎮痛薬などに利用されており、他には不整脈の治療にも使われている。今回の選択的ナトリウムチャネル遮断薬は心臓においてテトロドトキシン抵抗性(TTXーR)の副作用の少ないことから画期的新薬と期待されている。
また、特許査定を受けたことにより、国内の他、アメリカ、韓国、またヨーロッパにおいても知的財産権が強化されたとしている。

ラクオリア製薬会社 プレスリリース
http://www.raqualia.co.jp/