連邦衛生リスク対策委員会より取得
エーザイ株式会社は、7月14日、同社のメキシコ医薬品販売会社Eisai Laboratorios, S. de R.L. de C.V.が、肥満症治療剤「VENESPRI」について承認を取得したと発表した。
同承認は、メキシコの規制当局である連邦衛生リスク対策委員会より取得したもの。同剤にとってこの承認は、ラテンアメリカにおいて初めての取得となる。
世界において大きな健康問題である肥満
現在、世界の成人の14億人以上が過体重であり、そのうち約5億人が肥満であるといわれており、肥満症は世界において大きな健康問題の一つとなっている。
「VENESPRI」は、米国のアリーナ社が創製の新規化合物。選択的に脳内のセロトニン2C受容体を刺激することで、摂食を抑制し満腹感を促進すると考えられている。
同剤は米国において、2012年6月に承認を取得。エーザイおよび米国子会社のエーザイ・インクは、韓国・台湾・オーストラリア・ニュージーランド・イスラエルを除く全世界を対象とした商業化に関する独占的ライセンス契約を、アリーナ社と締結している。
成長するメキシコの医薬品市場
メキシコの医薬品市場は、2014年には113億米ドルに達し、ラテンアメリカ内ではブラジルとベネズエラに次いで3番目の規模を誇る。エーザイは2011年8月にエーザイ・メキシコを設立、メキシコにおいて抗がん剤「レンビマ」「ハラヴェン」「Gliadel」を販売している。
同社は今後も、製品ラインアップを充実させ、同国の患者と家族のベネフィット向上に貢献していくという。

肥満症治療剤「VENESPRI」メキシコにおいて承認を取得 - エーザイ株式会社
http://www.eisai.co.jp/news/news201651.html