コージネイトの後継品
バイエル薬品株式会社は、血友病A治療薬として、遺伝子組み換え型血液凝固第VIII因子製剤「コバールトリイ(R)静注用250、500、1000、2000、3000(以下、以下コバールトリイ)」を2016年6月29日に発売した。
ドイツ・バイエル社が開発した同剤は、日本での販売歴が20年以上になるコージネイト(R)の後継品で、アミノ酸配列がコージネイトと同じ非修飾、完全長の遺伝子組み換え型血液凝固第VIII因子製剤である。
5規格で治療選択肢を拡大
コバールトリイは、血友病A患者の定期補充療法において週2回または週3回投与する臨床試験を行った結果、出血抑制効果が確認された。
このたびの新製品には3000国際単位(International Unit、IU)製剤を新たに導入し、250から3000IUまでの5規格をそろえている。
血友病Aの治療では、患者の出血傾向や活動性に応じた投与量、投与頻度による定期補充療法が必要とされる。同剤は、個々の患者に適した規格を提供することで治療選択肢を広げ、血友病の個別化治療に貢献するものと期待できる。
コバールトリイのパッケージに薬剤と輸注セットの離脱着が容易な個装箱を採用し、コンパクトで廃棄しやすくした。規格と合わせて、患者の利便性を高めた製品となっている。
(画像はプレスリリースより)

バイエル薬品株式会社 ニュースリリース
http://byl.bayer.co.jp/