独占販売権 許諾
2016年6月27日、第一三共株式会社(以下、第一三共)は、抗凝固剤エドキサバンを、販売拠点のないカナダにおいて、Servier Canada inc.に独占的に販売活動を行う権利を許諾したことを発表した。カナダでは、2015年8月に承認申請している。
エドキサバンの歴史
エドキサバンは、第一三共が創製したFXa(活性化凝固第X因子)を特異的かつ可逆的に阻害する低分子の経口抗凝固剤である。FXa阻害剤をはじめとする新規経口抗凝固剤(NOAC:Novel Oral Anti-Coagulant)は現在、血栓塞栓症の治療に用いられている。
第一三共は1979年から経口の服薬で有効なFXa阻害剤の開発を目指し、約10年にわたる探索研究により、世界初の直接的FXa阻害剤であるDX-9065aを見出したが、経口吸収性は低く、さらに10年以上の歳月をかけて経口吸収性に優れた化合物の探索研究を行った結果、エドキサバンが見出された。
現在エドキサバンは、日本において「下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制」、「非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制」及び「静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制」の適応で、リクシアナ錠として販売されている。

第一三共株式会社
http://www.daiichisankyo.co.jp/news/detail/006468.html