テノホビルアラフェナミド配合
2016年6月17日、日本たばこ産業株式会社(以下「JT」)は、2016年3月4日に日本国内において製造販売承認申請を行った抗HIV薬「ゲンボイヤ配合錠」について、製造販売承認を取得したことを発表した。販売は鳥居薬品株式会社(以下「鳥居薬品」)が行う。
「ゲンボイヤ配合錠」
「ゲンボイヤ配合錠」は鳥居薬品が2013年から国内販売を開始した、抗HIV薬「スタリビルド配合錠」の4種類の有効成分のうち、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(以下「TDF」)を、テノホビルアラフェナミド(以下「TAF」)に置き換えた配合錠である。
TAFは、ギリアド・サイエンシズ社が創製した、HIV逆転写酵素阻害作用を示すテノホビルの新規プロドラッグである。テノホビルのプロドラッグの一つとして、TDFが存在するが、他の抗HIV薬と併用した臨床試験において、TAFはTDFの10分の1以下の投与量でTDFと同程度の抗ウイルス効果を示した。
使用推奨患者
「成人および青少年HIV-1感染者における抗レトロウイルス薬の使用に関するガイドライン」において、使用推奨患者は、クレアチニンクリアランスが30mL/min以上で抗HIV薬による治療経験がない患者である。

日本たばこ産業株式会社 プレスリリース
https://www.jti.co.jp/investors/press_releases/2016/