沢井製薬が正社員化を発表
ジェネリック薬品の大手の沢井製薬は現在、全国にある鹿島、関東、大阪、三田、九州、第二九州の6工場で働く有期雇用労働者を正社員として登用することを2016年6月13日に発表した。対象の有期雇用労働者は約700人になる。また、合わせて新規採用も積極的に行うとしている。
工場の正社員化率が80%に
2015年度の総務省労働力調査では日本の労働者の約38%が非正規雇用となっており、2000万人を超えている。また2015年度の企業の非正規雇用率は平均して45%と半数近くになる。
政府のジェネリック薬品のシェア80%を目指す「中長期的視点に立った社会保障政策の展開(骨太方針2015)」を受けて沢井製薬は17年度3月期の連結決算予想が過去最高になるとの見通しから増産体制を整える安定した薬品の供給を目的とし、それに伴う人材の育成と確保が狙いだ。
今回の正社員化により、工場での正社員の割合は40%から80%に上がる。ジェネリック薬品のシェアは順調に拡大し、2014年から2018年では9兆3,044億円と9.1%の増加が予測されている。増え続ける医療費の削減のため、政府の掲げる目標は2017年度にシェア70%、そして2020年度にシェア80%である。

沢井製薬株式会社 2016年プレスリリース
http://www.sawai.co.jp/release_list/20160613/527/