部分発作および強直間代発作に対する併用療法で
エーザイ株式会社は、6月16日、新規抗てんかん剤『Fycompa Oral Suspension』(ペランパネル水和物)を米国で発売したと発表した。適応は、「12歳以上の患者におけるてんかんの部分発作(二次性全般化発作を含む)および強直間代発作に対する併用療法」。
『Fycompa』について
『Fycompa』は、エーザイ筑波研究所で開発された選択的AMPA型グルタミン酸受容体拮抗剤で、グルタミン酸によるシナプス後AMPA受容体の活性化を高選択的、非競合的に阻害して、神経の過興奮を抑制する。現在、「部分発作(二次性全般か発作を含む)に対する併用療法」を適応に、世界45か国以上で承認を取得。また「全般てんかん患者の強直間代発作に対する併用療法」についても、35か国以上で適応拡大の承認を取得している。
新剤形「経口懸濁液」
このたび米国で上市した新たな剤形である「経口懸濁液」は、錠剤の嚥下が困難な場合の選択肢として開発され、4月29日に米国食品医薬品局(FDA)より承認を受けた。欧州でも申請中という。なお、日本では今年5月に「他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の部分発作(二次性全般か発作を含む)および強直間代発作に対する抗てんかん薬との併用療法」を適応として、錠剤タイプの『フィコンパ』が販売開始となっている。

エーザイ株式会社 ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201642.html日経プレスリリース
http://release.nikkei.co.jp/detail