再生医療用細胞の評価技術
JFEテクノリサーチ株式会社と株式会社chromocenterは、6月8日、再生医療用細胞の評価技術(次世代染色体解析技術)の開発について、共同研究契約を締結したと発表した。
JFEテクノリサーチは、高度な解析評価サービスを提供する企業。chromocenterは、iPS細胞をはじめとする哺乳動物細胞の染色体解析技術を保有する企業。
重要な評価項目、染色体解析技術
再生医療技術は現在急速に発展しており、治療に用いる細胞の製造に要する基盤技術は一部が既に実用段階の水準にある。また、iPS細胞などを一般の治療などに利用するためには細胞の性質や品質を評価する技術が伴うため、がん化リスクの確認や安全性の担保も実現できる。
この評価技術は網羅的に整備されることが必要であり、塩基配列や細胞の形状など様々な技術の開発が進んでいる。今回両社が開発する染色体解析技術もまた、重要な評価項目にあげられているもの。
大量の処理を可能とする技術を開発
染色体解析は、画像解析を行うことで染色体の構造異常などの評価を行う。大量処理が難しく技術者の養成にも長期間を要するため、再生医療の実用化段階では正確かつ大量の処理を可能とする技術の開発が求められていた。
今回の共同研究では、この染色体解析大量処理技術が開発される。JFEテクノリサーチの有する高度な画像解析技術と、chromoceterが有する染色体解析技術を融合させるとしている。

JFEテクノリサーチと chromocenter の共同研究契約締結のお知らせ - 株式会社chromocenter
http://www.chromocenter.com/data/release