Thunderbolt社へ譲渡、株式を取得
アステラス製薬株式会社は、5月25日、同社創製のBAFF/APRILデュアル拮抗薬プログラムを米国製薬企業へ譲渡すると発表した。
アステラスは同プログラムについて、米国のVitesse Biologics, LLCが設立したThunderbolt Pharma, Inc.(米以下「Thunderbolt社」)へ譲渡。Thunderbolt社の株式を取得する契約を締結している。
B細胞関連疾患治療薬を開発
BAFFとAPRILは、あらゆる免疫細胞から発現するサイトカインの一種。免疫に関わるB細胞の産生・分化・増殖に重要な役割を果たす。
今回のBAFF/APRILデュアル拮抗薬プログラムが譲渡されたThunderbolt社は、免疫科学・血液・がんの領域における抗体および蛋白質を基礎とする治療法の開発に注力している。Thunderbolt社は今後、同プログラムを用いて全身性エリテマトーデスとその他のB細胞関連疾患治療薬を開発していくという。
外部資源を活用、画期的な治療薬を届ける
アステラス製薬は今回のBAFF/APRILデュアル拮抗薬プログラム譲渡について、免疫科学・血液・がん領域で強みを持つ企業が開発を進めることを嬉しく思うとし、患者へ画期的な治療薬がいち早く届けられることを期待するとしている。
同社は今後も、外部資源を活用することでアンメットニーズの高い疾患領域において画期的な治療薬を届ける試みを、継続して行っていくという。

BAFF/APRILデュアル拮抗薬プログラム譲渡のお知らせ - アステラス製薬株式会社
https://www.astellas.com/jp/corporate/news/