ACOSの鑑別法を応用した大規模な臨床研究の一つ
2016年5月18日、アストラゼネカ株式会社は、5月17日に米国胸部学会学術集会2016(ATS 2016 International Conference)において、喘息COPDオーバーラップ症候群(ACOS)についての研究結果を発表したことを明らかにした。
この研究は2014年にGOLD(Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease)によって提唱された、ACOSの鑑別法を応用した大規模な臨床研究の一つである。
40歳以上で慢性閉塞性肺疾患(COPD)診断時に10パックイヤー2以上で、現在の喫煙習慣もしくは過去の喫煙歴があり、COPD診察歴が1年以上ある国内のCOPD患者(1008症例)を対象に、2015年に実施された。
ACOSと判定された患者は32.5~59.0%
この研究によると、喘息とCOPD両方の臨床的特徴について該当する数が3つ以上および/または気管支拡張薬吸入後FEV1が12%以上、かつ200mL以上との基準でACOSと判定された患者の割合は59.0%であった。
また、同様に気管支拡張薬吸入後FEV1が12%以上、かつ400mLとの基準でACOSと判定された患者の割合は32.5%であった。

アストラゼネカ株式会社 プレスリリース
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