網膜変性疾患に対する特許を取得
サンバイオ株式会社は、開発を進めている再生細胞薬SB623について、米国特許商標局(USPTO)から網膜変性疾患における用途特許を取得したことを発表した。
自然なプロセスで神経機能を再生する
再生細胞薬SB623は、病気や事故で機能が失われた身体機能のうち、神経機能を再生する作用を持った治療薬として開発が進められている。自然な再生プロセスを促進して再生を促すことを目的としており、網膜疾患の他にも、慢性期脳梗塞や外傷性脳損傷、パーキンソン病や脊髄損傷、アルツハイマー病など、様々な脳神経疾患への適用が期待されている。
脳梗塞を対象とした特許につづく取得
このたび取得した特許は、光受容体機能の向上を促進し、網膜変性疾患を治療する用途特許で、有効な治療法がないと言われている網膜色素変性や加齢黄斑変性などの網膜変性疾患を対象としたもの。網膜色素変性は、夜盲や視野狭窄、視力低下などを伴う疾患で、日本眼科学会によると、日本の網膜色素変性の罹患者は人口10万人に対し18.7人と推定される。
失明の原因となる網膜変性疾患への適応拡大に期待
また、加齢黄斑変性は、欧米では成人の失明原因の第1位となっているほか、日本でも高齢化や生活の欧米化により近年増加。失明原因の第4位となっている。効果的な治療法がないとされてきた網膜変性疾患の適応に向けて、今後の開発に大きな期待が集まる。

サンバイオ株式会社
http://www.sanbio.jp/