B型肝炎ウイルス感染者には慎重投与が必要
厚生労働省は5月18日付けの医薬・生活衛生局安全対策課長通知(薬生安発0518第1号)で、「レジパスビル アセトン付加物・ソホスブビル」(商品名ハーボニー)など8つのC型肝炎治療薬において、B型肝炎ウイルス感染の患者に対する「慎重投与」についての「使用上の注意」改訂を通知した。
C型肝炎治療薬「使用上の注意」改訂を指示
今回「使用上の注意」の改訂指示を受けたのは、アスナプレビル(商品名スンベプラ)、シメプレビルナトリウム(商品名ソブリアード)、テラプレビル(商品名テラビック)、バニプレビル(商品名バニヘップ)、オムビタスビル水和物・パリタプレビル水和物・リトナビル(商品名ヴィキラックス)、ソホスブビル(商品名ソバルディ)、ダクラタスビル塩酸塩(商品名ダクルインザ)、レジパスビル アセトン付加物・ソホスブビル(商品名ハーボニー)の8剤。
B型肝炎ウイルスの再活性化に注意
この改訂指示は、B型肝炎ウイルス感染の患者または既往感染者において、C型肝炎直接型抗ウイルス薬を投与した後に、B型肝炎ウイルスの再活性化が報告されたことを受けたもので、C型肝炎治療薬の投与開始前には、B型肝炎ウイルス感染の有無を確認すること、また、B型肝炎ウイルスの再活性化などに注意が必要である旨を明記することになる。

厚生労働省
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