米国360カ所以上の医療施設で医師が認定
米国360カ所のがん治療センターの医師が認定を受け、初発・再発性膠芽腫患者に対してノボキュア社のオプチューンを処方できることになった。米国以外でも世界140カ所の医療施設で処方可能となっている。
最も一般的な膠芽腫
膠芽腫は、悪性腫瘍の中でも頻度の高い腫瘍で、米国で年間約1万人、日本でも約1600人が罹患している。進行性や再発性があり、再発後に有効な治療が行われなかった場合の全生存期間は3.5ヶ月と言われている。
オプチューンとは
オプチューンは、原発性脳腫瘍のうち、悪性度の高い膠芽腫の治療に有効とされる非侵襲性の治療機器。交流電場を腫瘍内で発生させ、がん細胞の分裂抑制に作用。がん細胞を死滅させる目的で使用される。米国、EU、スイスでは初発の膠芽腫にも適応が承認されているが、日本では初発については現在未承認で、手術および放射線治療後の再発を適応とし、標準薬物療法の代替療法として使用承認されている。
処方には認定講習会の受講が必要
オプチューンは持ち運びが可能で、日常生活を送りながら治療を受けることができるため、患者のQOL維持にも期待ができる。医師がオプチューンを治療に用いるためには、ノボキュア社の認定講習会を受講する必要がある。日本国内でも2015年には脳神経外科医を対象に講習会が開かれ、23施設で処方可能となった。

ノボキュア社
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