米国360カ所以上の医療施設で医師が認定
武田薬品工業株式会社の子会社である武田ファーマシューティカルズUSA Inc.と、デンマークのH.Lundbeck社は5月6日、米国で販売している大うつ治療剤『Brintellix』(ボルチオキセチン臭化水素酸塩)について、6月から『Trintellix』と製品名を変更することを発表した。
製品名の混同を防止
今回の変更は、抗血液凝固剤『Brilinta』(チカグレロル)との製品名混同が報告されたことを受けて、米国食品医薬品局FDAと協議の上、決定したもの。製品名については、発売前にも十分に調査したとしているが、実際に混同の報告を受けた後、医療従事者や薬剤師に注意喚起を行っていた。
用法・用量等の変更はなし
『Brintellix』は2013年にFDAから承認された1日1回投与の経口抗うつ薬。神経伝達物質セロトニンの取り込みを阻害、また複数のセロトニン受容体で有効性が認められた。米国での臨床試験では、高用量による高い効果が得られたことから、忍溶性により1日20mgまでは増量が可能。製品名が『Trintellix』となる以外は、成分をはじめ、用法・用量に変更はなく、移行期間中は『Brintellix』の製品名で処方できる。

武田薬品工業株式会社
http://www.takeda.co.jp/news/2016/20160506_7398.html